脳ドック

脳ドックとは？

脳ドックは、脳の健康状態を調べるための任意型検診の一つです。
脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中や、脳腫瘍を早い段階で発見（早期発見）し、予防や進行を防ぐ（早期治療）ことに役立てられています。

脳卒中とは？

脳卒中とは脳の血管に障害が起きることで生じる病気の総称です。脳血管障害とも言われています。
大きく分けて3種類あります。

・脳の血管が詰まる『脳梗塞』
・脳の細い血管が破れて出血する『脳出血』
・脳の表面の血管にできたこぶ（脳動脈瘤）が破れ、出血する『くも膜下出血』


脳卒中は、突然起こるイメージですが、実は発症のリスクは徐々に高まっている場合が多いです。
早期発見・早期治療のためには定期的に脳ドックを受けることが重要です。

推奨年齢は？

日本人の死亡原因の第4位は脳血管疾患です。
年齢別の死亡率は30代後半から徐々に高まり、40代になるとさらに増加するため、40歳を超えたら一度は脳ドックを受けた方が良いと言われています。

どんな方におすすめ？

・40歳以上の方
・血圧やコレステロール値が高い方
・糖尿病などの生活習慣病を患っている方
・肥満気味の方
・家族に脳卒中になった人がいる方
・頭痛などの自覚症状がある方
・飲酒・喫煙をされる方

これらに該当する方は脳卒中を発症する危険因子を持っているため、脳ドックの受診をオススメします。

コース一覧

当院の脳ドックはMRI検査のみです。
MRI検査とは、大きな磁石の力を使って体の輪切り画像 (断層像) を撮っていく検査です。
検査中大きな音がなりますので、耳栓を装着していただきます。

■コースは２種類

	頭部検診	頭部・頚部検診
検査内容	脳断層撮影 脳血管撮影(MRA)	脳断層撮影 脳血管撮影(MRA) 頚椎・頚髄断層撮影 頚部血管撮影(MRA)
所要時間	約30分	約45分
金額 (※1)	28,000円 (税込)	46,000円 (税込)

上記2つのコース以外に、オプションとして血流検査があります。
(血流検査のみは行っておりませんので、ご注意ください)

	血流検査
検査内容	MRIで血流検査 (ASL)
追加時間	それぞれのコースの時間+5分
追加料金	7,000円 (税込)

※1 検査料金に診断料(診療記録作成料)及び郵送料として、3,000円を加算した金額となっています。

注意事項

MRI検査は、手術歴等によって受けられない方がいらっしゃいます。
体内にチタン以外の金属を入れられている方で、詳細不明な場合は原則としてお受けできません。予約前に手術等を行った医療機関にご確認をお願い致します。

また、MRI対応可能金属でも埋込日から日にちが経っていない場合、固定が安定していないことがあります。当院では安全のため期間を開けさせていただいております。(目安:埋込後3ヵ月)

当日検査前にチェックを行い、体内に金属が発見された場合は検査を中止することがあります。
ご了承ください。(釘や針金、鉄粉の埋没など)

1. お受けできない方
   • ・ペースメーカー埋込後(MRI 対応でも不可)
     ・磁石で装着するタイプの義眼・入れ歯を使用
     ・水頭症シャント術後
     ・妊娠中、妊娠の可能性がある
2. MRIが受けられない可能性のある方
   • ・閉所恐怖症がある
     ・手術などで金属が体内にあると言われている
     ・刺青(タトゥー、アートメイク)をしている
3. 要確認の金属
   • ・人工関節、プレート
     ・脳動脈クリップ
     ・ステント(血管)

• 検査当日のお願い
  ・検査室内には、金属のものを持ち込まないようお願い致します。
  カード等が使用できなくなるだけでなく、飛んで行ってしまい大変危険です。
  
  ・コンタクトレンズをされている方は、来院時は眼鏡をご使用になるか、外せるようコンタクトケース、保存液等のご準備をお願い致します。
  MRI検査前に外して頂きます。

全体の流れ

参考画像